あの人の挑戦ストーリー
- vol.24石神等氏
いしがみ整形外科クリニック 院長 -
優秀な人材の流出に、待った!医療界に素敵な人間関係を。
何にチャレンジしているのか?
いしがみ整形外科クリニックの院長・石神等さん。2017年5月に川越で開業をし、それからわずか2か月で1日来院患者数100名、そして6か月で150名を突破した、地域から愛されるクリニックです。
患者様から愛される理由。それは、患者様を思いやる「最高のチームワーク」だと、石神さんは言いますが、かつてはチームワークという言葉とは無縁だったそう。「一緒に働きたくない」という理由で退職するスタッフが相次ぎ、ときには石神さん自身が転勤を命じられることもありました。
そんな石神さんが今、ともに働くスタッフと目指す頂。それは、「日本トップレベルの1日来院患者数を誇る整形外科クリニック」です。この目標には、自らの医院の成長だけでなく、実は医療業界の未来を考えた、ある大きな理由がありました。
なぜ、チャレンジするようになったのか?
「うまくいく自信がない。」
開業の話を多くいただいていた私が感じていたのは、このことでした。
「何やってんだよ」「何回言ったらわかるんだよ」「ごめんで済んだら警察いらねえよ」
このような言葉で多くのスタッフを傷つけていた私の回りには、私と一緒に働きたいと思う人はほとんどいなかったからです。それまで一度も、良い人間関係を築けた経験がなかった私には、自分が変われるという見通しもありませんでした。
しかし、今の私はどうでしょう?開業を果たし、クリニックの目標達成のシミュレーションを自ら進んで実施してくれるスタッフに囲まれて働いています。そしてスタッフ同士で業務をカバーし合いながら、患者様の忘れ物を駅まで届けたり、お誕生日を祝ったりと、仕事を超えたスタッフの思いやりによって多くの患者様からご愛顧いただけています。
スタッフや同僚から敬遠される自分を変えたい。このまま人生を終わらせたくない。そう真剣に考えながらも、自分を変える一歩を踏み出せずにいた私。そんな私の背中を押し、人生を180度変えるきっかけをつくってくれたのは、過去に私と同じような人間関係に悩みながらも、それを克服してきた先輩方の話でした。これからの取り組み次第で、自分にだって仲間との良い人間関係を築くことができる、という見通しを持つことができたのです。
何のために、チャレンジするのか?
医療業界には、貢献心が強く、優秀な人材がたくさんいると思っています。しかし、上下関係をはじめとする人間関係に悩み、多くの人が離職してしまうという現状も抱えています。
「今度は自分が医療界の人間関係の改善に貢献したい」
先輩方の話をきっかけにスタッフと幸せに働けるようになった私は、今度は自分が誰かの変化のきっかけになりたいのです。そして、人間関係が原因となる優秀な人材の流出を少しでも減らし、医療業界全体でより多くの患者様に貢献したいのです。
そのための私たちの目標。それが「1日来院患者数600名を超える整形外科クリニック」に成長することです。600名というのは、日本の整形外科クリニックのトップレベルの数字です。なぜこの目標にこだわるのか。それは、ただ私たちのクリニックのスタッフが仲良しなだけだったら、いくらメッセージをしても、以前の私のような人に希望を与えることはできないからです。大切なのは、誰もが納得する実績です。だから600名を目指すのです。
開院からもうすぐ1年が迫っていますが、私たちも道半ば。しかし、仲間と力を合わせているからこそ、160人を超える患者様のお役に立てているという感動を日々味わって仕事ができています。この幸せを医療界に拡げたい。そして、もっと多くの患者様に貢献したい。この思いを胸に、これからもスタッフ全員で挑戦を続けていきます。