あの人の挑戦ストーリー
- vol.12武藤貴宏氏
我武者羅應援團 團長 -
あの日の「後悔」が教えてくれた本当の挑戦!
何にチャレンジしているのか?
「我武者羅應援團(がむしゃらおうえんだん)」をご存知ですか?
彼らは昨夏、リオ五輪に向けた吉田沙保里選手の壮行会映像がフェイスブック上に公開されると6日間で43万回再生(2017年1月末現在65万回)を記録するほど、話題になったプロの應援團です。2007年に「気合と本気の応援で世界を熱くする」という志のもと結成、テレビ番組やCMだけでなく、海外での応援活動も成功を収めています。ガムシャラで真っ直ぐな彼らの応援メッセージは聴く者を魅了し、勇気を与えてくれると評判です。しかしこの活動のきっかけ、実は武藤團長の「後悔」でした…。
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http://challengejapan.jp/summit2017/
なぜ、チャレンジするようになったのか?
私は高校入学した春、応援団に憧れ、応援部の門を叩きました。しかし、「新入生は自分だけ」「怖そうな先輩が12人」という状況と「厳しい練習」に耐え兼ね、わずか2週間で逃げ出しました。
私はこの出来事をきっかけにあらゆることに対して消極的になり、高校生活に「後悔」が残りました。卒業後、「このままではダメだ」と思い、自分を変えるために米国の大学進学を決意し、「卒業までは絶対帰国しない」と渡米。ところが、米国に行く飛行機の中でまた私は「後悔」をはじめたのです。
「一人で乗ってしまった飛行機」、これからの生活が不安で不安で、涙が止まりませんでした。しかし前に進む以外ありません。
私は「野外冒険教育」という日本では珍しい専攻で大学生活を送りました。日常会話さえもままならない状態で友達もできない、寂しくて苦しい日々が続きましたが、なんとか大学を卒業し帰国します。
そして、私は「アウトドアインストラクター」として、子どもたちにアウトドア活動を通して挑戦する素晴らしさを伝えたいと思いました。しかし実際子供たちと関わってみると教えてもらったのはむしろ私の方でした。
目の前のアウトドア活動にまっすぐ、一生懸命取り組む子供たちの姿から自分も何か挑戦し続けたいと思いました。そのときです。私の心に高校時代に逃げ出してしまった応援団にもう一度挑戦しようという気持ちが沸き起こったのです。
何のために、チャレンジするのか?
2007年2月22日、私は仲間と「我武者羅應援團」を結成。「名は体を表す」と言いますが、「我武者羅應援團」は「ガムシャラな人たちが集まった応援団」ではなく、「ガムシャラになりたい人たちが集まった応援団」です。だから、私たちの至上命題は「ガムシャラに生きること」なんです。
では、「ガムシャラとは何か」と問われれば、「己の限界に挑む」ことです。自らの「安全地帯」から勇気をもって一歩踏み出したときに人は「成長」をします。私たちが応援したいのは試合の勝ち負けではなくて持っている力を余すことなく出し尽くすことです。
せっかくいただいたこの命、お互い必死に生きましょう。自分の人生に自分で感動できるような生き方をしましょう。そんな約束をすることが我々の目指す応援です。こんな人生観に共感してくれるあなたと共に生きることが「我武者羅應援團」の活動の醍醐味なのです。