あの人の挑戦ストーリー
- vol.08中野里陽平氏
築地玉寿司 代表取締役 -
創業90余年、4代目社長の「日本一いきいきとした寿司屋」への挑戦!
何にチャレンジしているのか?
1皿100円の回転寿司か、気軽には行けない高級寿司か。二極化が激しい寿司業界で、「職人が握る本格寿司を、誰もが楽しめる価格で提供する」という創業からのこだわりを貫き、関東中心に29店舗を展開しているのが「築地玉寿司」です。
しかし、そんな玉寿司も、いっときは二極化の波の中で財政難に陥り、次々と人が辞めていく時期がありました。新しいサービスを模索するも、熟練の職人たちからは疑問の声が多く上がってきます。その状況を打破し、全店舗黒字経営、職人業界で奇跡の離職率4%を実現させたのが、4代目の中野里陽平社長です。
中野里社長は、現在「創業100年、いきいきとした寿司屋」を目指し、500名のスタッフとともに挑戦を続けています。
理念共感を土台にした「社員主役経営」の秘訣
http://achievement.co.jp/employee_main/
中野里氏が講師として登壇!「他社の成功事例なんて、もう聞き飽きた!」そんなトップにこそ、お越しいただきたいセミナーです。
なぜ、チャレンジするようになったのか?
4人兄弟の末っ子として生まれ、「飲食業は誇りの持てる仕事だ」という父の背中を見て育ちました。大学ではアメリカに留学し、飲食店経営を学びました。まっすぐに飲食という夢に向かってきましたが、学生時代、飲食現場の実態に愕然としました。アイディアを出しても見向きもされず、職人が厨房で堂々と暴力をふるう。飲食業に疑問を感じ、ジャーナリストを志そうとしたこともありました。
飲食業で自分は何を成し遂げたいのだろう。そう自分と向き合ったときに、「父の教えである『誇りの持てる飲食業』を実現したい」という自分の気持ちに気づいたのです。
代表を継承したとき、会社は最悪の状況でした。財務諸表を見て顔が青ざめました。状況を打破するために家財をすべて処分しました。全従業員と面談を重ね、「どうすれば玉寿司ののれんを守り続けられるのか?」を考え続けました。
玉寿司の核を残しながら、顧客ニーズにこたえるためには、「人材育成しかない」そう思いました。36年続けてきた「すし職人技術コンクール」の継続や「活力朝礼」「チーム制」「店舗ごとのメニュー開発」など、技術力の向上と、主体性のもてる環境づくりを意識した結果、グレートカンパニーアワード2016 働く社員が誇りを感じる会社賞を受賞しました。この業界では平均離職率30%と言われる中で、弊社の離職率は4%台を保っています。
何のために、チャレンジするのか?
飲食業の中でも、特に、寿司職人の業界は「給料が低い」「修行が長く、きつい」「休みがない」とネガティブな印象が強くあります。ですが、味にこだわり、職人がつくったおいしい寿司が、誰でも手軽に食べられる、こだわりをもって仕事をすることで、本当に多くの方に幸せを届けられる、素晴らしい仕事なのです。
父からの教えを実現させることが、私のミッションです。飲食業に携わる人たちが「この仕事が誇りだ」「最高の仕事だ」と思い、誰もが憧れる仕事にしたい。だからこそ、私は寿司の持つ可能性を模索し、「日本一いきいきとした寿司屋」づくりに挑戦し続けます。
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