あの人の挑戦ストーリー
- vol.23栃木徹也氏
株式会社パブロエレクトリック 代表取締役 -
再生可能エネルギーの普及。「子供達のために」で地球の未来を救う。
何にチャレンジしているのか?
株式会社パブロエレクトリックの代表取締役・栃木徹也さん。電気工事業の会社で働きながら、2014年に独立を果たし、太陽光発電システムをはじめ、さまざまな電気工事の施工実績を持ちます。
技術への自信から独立を決意しながらも、「自分たちは職人ではない」と言いきる栃木さん。この言葉に込められているのは「痒いところに手が届く感動を届けたい」という思いです。
電気に関することはできて当然。電気工事業という看板を背負いながらも、お客様へプラスαの感動を届けることが一番の喜びだと言います。
常に「プラスα」に目を向ける栃木さん。そんな栃木さんは今、子供達の未来を見据え、再生可能エネルギーの普及に取り組んでいます
なぜ、チャレンジするようになったのか?
「はだしのゲン」。
中沢啓治さんによる、被爆体験を元にした自伝的漫画に、私は昔衝撃を受けました。もっとも、私の場合は漫画ではなく映像で、そのアニメを家族と一緒に観たことを今でも憶えています。
もちろん、当時の私が「再生可能エネルギーを広めたい」と思ったわけではありません。核エネルギーの恐ろしい記憶を呼び起こしたのは、2011年3月11日、東日本大震災による福島原発の事故でした。知り合いが福島で働いていたこともあり、その深刻な状況を自分事として捉えざるを得ませんでした。
「もし将来同じようなことが起こったら?」
「子どもたちが生きていけない環境がつくられてしまうかもしれない」
ちょうどその頃、ひとりの父親になろうとしていた私は、そのことに危機感を抱いたのです。けっして大げさな考えではないと思いました。
何のために、チャレンジするのか?
危機感を覚えた日から約3年。独立を果たした私は、事業の一つとして太陽光発電システムの販売・施工に取り組み始めました。そのなかで苦しい時期ももちろんありました。電気工事の技術を身につけた社員が、次々に独立していってしまった時期もありました。そんな苦しいなかでも自分で事業を行うのをやめようと思わなかったのは、他でもなく「子供達の未来」を守りたいからです。
私は再生可能エネルギーが大好きです。太陽光で言えば、完成した太陽光パネルの下で寝れるくらい大好きです。なぜなら、このパネルが、子供達が安全に暮らせる環境をつくってくれていると安心するからです。そしてその安心とともに、私たちが再生可能エネルギーを社会に普及し、安全な環境を守り続けなければならないと強く感じています。
私たちの会社は、まだまだ小さな会社です。これから新しい事業を始めることも考えているため、一緒に働いてくれる社員を増やしていかなければいけません。「地球の未来・子供達の未来」のために、この思いを共有できる仲間を増やし、これからも再生可能エネルギーを普及し、安心・安全な環境を残し続ける挑戦をしていこうと思います。