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あの人の挑戦ストーリー

vol.18石井洋之
株式会社シーエー・モバイル 代表取締役社長

ZONE経営と、インターネットテクノロジーで、人々の暮らしを豊かにする

vol18 石井洋之

何にチャレンジしているのか?

石井氏が代表を務める株式会社シーエー・モバイルは、インターネット広告代理店の雄であり、アメーバブログの運営で知られる東証一部上場企業の株式会社サイバーエージェントのグループ企業です。2000年に創業以来、モバイルに特化し、今やインターネットの主流となったスマートフォンの広告、コンテンツ制作を主業務にされています。
石井社長はシーエー・モバイルを「挑戦と革新をし続ける会社」と位置付けており、自身も、サイバーエージェントに新卒で入社以来、挑戦を続け、数々の結果を残してきました。石井社長の挑戦とそこにかける想いや、目下、推進している「ZONE経営」についてお話し頂きました。

なぜ、チャレンジするようになったのか?

vol18 石井洋之②

挑戦と革新がないところに、成長はないと思います。そのためには、高い目標を掲げることが必要で、その目標に挑戦する過程に革新があるのだと考えています。七転八倒しながらチャレンジすることもありますが、集中することで結果を出し、それを乗り越えれば、また高い目標を掲げる、その繰り返しの先に成長があるのです。
こうした考え方は学生時代からです。ずっと続けてきた野球ではキャプテンとして、様々行ってきたアルバイトではマネジャーとして、リーダーシップを発揮し、同じゴールに向けて本気で挑戦するチームの強さを実感してきました。

その後、サイバーエージェントに就職しましたが、最初に感じたのは周りが自分よりも優秀であることへの危機感でした。しかし、その危機感が逆に私に刺激を与えてくれました。能力の差を埋めるために、とにかく目の前のことに集中して、とことん仕事に打ち込んで成果を出してきました。様々な失敗やトラブルがありましたが、諦めずに挑戦を続けた結果、グループ会社の責任者というポジションに就くことができました。

常に一番を目指すこと。それは、お客様に喜んでいただくことに繋がると思っています。当社はモバイルを軸としたインターネットサービスをさまざま展開しています。その一つひとつに一番良いサービス、一番良い商品を提供したいという気持ちを持ち続け、お客様にご提供できれば、多くの人にご支持いただき、結果的に人々の暮らしを豊かにすることに繋がるのではないかと考えています。もちろん未知の分野に取り組むとき、恐れを感じることは誰しもあるでしょう。それは私も同じです。しかし一つひとつ着実に積み重ねることで、プレッシャーを楽しめるようになっていくはずです。

何のために、チャレンジするのか?

vol18 石井洋之③

会社として、市場を牽引していく、一番の存在になることを目指してきました。組織を構成するうえで、 “人”の存在が要であり、その“人”が成長するためには、“挑戦”が欠かせません。挑戦しやすい環境を整えることが重要ですが、その方針のひとつが「ZONE経営」です。集中力が高い次元に達すると、実力以上の力を発揮できたり、想像以上の成果を手にすることができる「ZONE(ゾーン)」と呼ばれる状態になります。スポーツではよく言われることですが、このZONE状態をビジネスに転化することで、人や事業、会社全体の成長に繋がると考えており、その風土を作り出すことが、当社にとって大切なテーマです。そのために、「ZONE」を経験したことのある優秀な人材を積極的に採用したり、社員が自ら新規プロジェクトを提案できる会議を定期的に設けたり、次の世代に権限委譲していく文化を整えるなど、様々な施策を通じて「ZONE経営」の醸成に取り組んでいます。

やりたいことにとことん打ち込み、楽しみながら、業界トップの成果を出していく。そんな人の集合体であることを実現するためにも、まずは私自身、心(心の在り方)・技(技術や戦略)・体(体力精神力や実行力)の3つの観点で自分を高め続けていくことが重要だと考えています。

市場を牽引する企業体とは、一人ひとりの社員が作り出していくものです。私が自ら先陣を切って社員とともに走り続けることで、「ZONE経営」を実現していきたいと考えています。